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いぬのせなか座の しごと (と通販)

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鈴木一平『灰と家』   2000円(送料200円)

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座談会4         300円(送料200円)

 すいせんぶん

 

句読点を跨ぐたびにねじれる文の跳躍一つ一つが制作に変わる。制作は自己の生の物質的書き換えとなる。おおげさでなく私は『いぬのせなか座』にショックを受け、生きることへの関心と力を新たに取り戻すようだった。とくに山本浩貴+h「新たな距離 大江健三郎における制作と思考」(『いぬのせなか座』1号)は、ものを作るすべての人に薦めたい。「新たな距離」をまさぐりねじれる言葉の脈は、『いぬのせなか座』2号では、正岡子規や荒川修作の傍を過ぎつつ重力とレイアウトの問題へと展開され、諸ジャンルを超えて、もっとも先鋭的で深々とした共同的思考の表現へと足を踏み出しはじめている。いま触れるべきだ。

(2016. 7. 5)

—— 平倉圭

 

前号〔1号〕では圧倒的な情報量、熱量をもって、文学という以上に、もっと深く広く、現在における私たちの生の(そして死の)在り方の、新しく根源的な地平を切り開き凝視していこうとする姿勢を突きつきられましたが、今号〔2号〕は前号以上の実験を展開し、思索・試作を深められていて、さらに圧倒されました。「いぬのせなか座」は、その立ち上げに際して、かれらの共通の友人の死をその契機の一つとしている旨がしるされていましたが、そんな「いぬのせなか座」は、私になんとなく、およそ百年前の「月映」を思い出させましたが、(メンバーの年齢も、当時のかれらと同じくらいなのではないでしょうか)、「月映」が当時おそらくもっともラディカルなことをやっていたように、「いぬのせなか座」の現在におけるラディカルさは、他の詩誌・同人誌の追随を許しません。〔…〕私たちに思索をうながし、のみならず身体感覚にはたらきかけ、かつ詩情をも感じさせるようなフレーズに何度も出会える、必読の誌です。

(『現代詩手帖』2016年7月号詩誌月評より)

—— カニエ・ナハ

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