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いぬのせなか座

ねむる鹿を着て、欠けた蹄のうっすら白いところをなぞり

よく聞こえていく足音で

仰向けの鮒に耳打ちをする、おまえの体を渡って

向こう岸にいく

 

初版 2016年11月23日発行

→第二版 2017年10月7日発行

 

判型:182mm×182mm

124ページ

定価:2000円

 

 

栞文:

 金子鉄夫 『灰と家』には、フレッドペリーがよく似合う

 World’s Forgotten Boy この小論は次の詩に導かれ展開された思考の成果であり、われわれの蜂起に資する新しい集団性の構成へと寄与することを願うものである。

 なまけ なつかしさについて

 山本浩貴+h 『灰と家』を上演するための4つのノート

 

 

 

各誌掲載情報:

  時里二郎「詩書月評」『現代詩手帖』2017年1月号

《刺々しく難解な抽象語のたぐいや翻訳語はなく、やわらかな和語−ひらがな系の語感を生かして、語彙も意識的に制限されている。遠いところで古典的な詩語のうるおいの水脈にさえとどいている。〔…〕詩の言葉を論理や意味からほどいて、その生地としての感覚のテクスチュアを紡いでいく。そのテクスチュアに、詩人の生の原郷を織り込むこと。そんな果敢な試みの詩集として読んだ。また、この詩集の造本の、清潔で生真面目な意匠にも魅かれた。何をおいても瞠目すべき第一詩集である。》

 

  「佐藤文香の俳句月評」『東京新聞』2017年2月25日夕刊

《言葉として印刷された文字が、紙の白さを喜んでいる。手近で地味な景色を具体的に描くことと言語実験との関係性が新鮮で、俳句的とも言える詩である。》

 

  三角みづ紀「このうえない当たり前のような美しさ」

『現代詩手帖』2017年7月号

《これを書いた詩人がどういうひとなのかは重要ではない。ここには、自身の声と温度を持った作品群があった。〔…〕不器用なままで。これほど愛おしい詩集はない。》

 

  池井昌樹(第35回現代詩花椿賞 選評

《鈴木一平の第一詩集『灰と家』に強く惹かれた。描かれてある事柄が俄には判らぬまま息を潜めて読み終えた後、読者である私の一部始終が逆に見透かされていたと気付いた。詩の醍醐味である。この詩集には、読者の感性を無垢な状態へと一瞬引き戻させる雪のような力がある。人工斧鑿の痕のない、水もしたたる原初の詩魂の復活を強く感じた。》

 

  千葉雅也Twitter

《いぬのせなか座から刊行された鈴木一平さんの詩集『灰と家』を読んでいます。大変イメージ豊かな詩集で、とても好きです。》

 

  加藤治郎Twitter

《一読、「日記」に驚嘆

 

 先鋭な20代の詩人が俳句とは!

 そして、俳句が現代詩になっている

 辻征夫の予言どおりだ

 

 俳句と散文のレイアウトが素晴らしい》

 

 

そのほか、Twitterをはじめ主にWeb上でいただいたご感想などは、

以下をご参照下さい。

 「鈴木一平『灰と家』に関するツイートまとめ(随時更新)

 

 

 

入手方法:

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散文と韻文、日記と俳句、音と語——互いがまったくの異種でありながら、自らに残されていなかったはずのポテンシャルを形成しあう、環境=レイアウトの制作。

繰り返される試行錯誤の見開きが、事物や生物、死後の私による制作の持続を担う、新たな言語を探索する。

 

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第6回エルスール財団新人賞<現代詩部門>受賞

第35回現代詩花椿賞最終候補